医院長室column

医院長の「健康」と「老後」についての思いを綴っております。
コラムのように読んで、感じて、ご意見も頂ければ嬉しく思います。
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  • 2020/10/27

     当医院は感染対策強化型診療所に認定されました。これからも、新型コロナウイルスに負けないように患者様の免疫力を上げるべく、 診療に邁進したと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

  • 2020/08/28

     新型コロナウイルスは、血栓を作りやすくして、脳梗塞や、心筋梗塞を起こしやすい事が示唆されてきました。歯周病菌と同じ性質ですね。唾液中に増えることからも、歯磨きが感染予防につながる事は間違いなさそうです。
     歯周病予防が、そのまま新型コロナウイルス感染予防になりそうです。定期検診をうけ、口腔ケアを大事にして、免疫力の向上に心がけてみましょう。

  • 2020/05/22

    最近の新型コロナウイルスの研究で、鼻や喉の粘膜よりも、舌の表面でウイルスが繁殖しているらしいと、解ってきました。したがって、唾液飛沫によって他の人に感染します。
    会食や、正面を向き合っての会話などの飛沫を浴びる行動を避けて、歯磨きの回数を増やして口腔内を清潔に保つ事で、感染予防ができると思われます。
    口腔ケアで免疫力を上げましょう。

  • 2020/05/16

    今の厳しい現状の中で、最も感染リスクの高い歯科医院に、クラスターが発生しないのはなぜでしょう?? 誤嚥性肺炎の予防には、口腔ケアが大事なことは皆さんご存知だと思います。新型コロナウイルスによる肺炎と感染経路が違うわけではないでしょうね。
    歯科医療従事者は、一般の方より口腔ケアの回数と時間が多い事と、感染予防は、日常的なことだからだと思います。 皆様も、口腔ケアを大事にして、免疫力の向上に心がけてください。

  • 2020/03/05

    コロナウイルス対策では、外出の直前と直後に、しっかりブラッシングしてください!お口の中にプラーク(歯垢)を残しておくと、 ウイルスや細菌の住処になり、感染の確率が上がってしまいます!!どうぞ気をつけてください。 ブラッシング!大事です。ブラッシングで、免疫力を上げましょう。!!

  • 2019/11/20

     ガンの手術や、それに伴う抗がん剤治療、放射線治療を受ける時、 口腔内の衛生状態が悪いと、予後が不良になり、入院期間が延びて 社会復帰が遅くなるといわれています。
     最近では、術前と術後に口腔ケアを行い、感染源となりうる歯がある場合は、術前に抜歯をしたり、適切な応急処置を行います。
    これを、周術期口腔機能管理といいます。
    これを行うことにより、
    ① 口腔がん
    ② 食道がん
    ③ 大腸がん
    ④ 泌尿器系のがん
    ⑤ 人工関節の手術 
    などに特に効果があり、予後が良くなるといわれています。
     ただ、普段の状況が悪いと、1,2回の口腔ケアではきれいになりきらない場合も考えられますので、平素から、定期検診を受けておくことがとても大切なことだと思われます。

  • 2019/04/25

     免疫とは、自己(自分の身体や心)を守るために、非自己を識別して攻撃、破壊するシステムの事を指します。細菌やウイルスやがん細胞に対して免疫力を発揮できれば、病気やがんを治すことが出来ます。

     ところが、臓器移植の時はこの免疫力が邪魔になります。骨髄移植、肝臓移植、腎臓移植、などの時は免疫抑制剤を使用し、一定期間無菌室や感染予防できる 環境の中で生着をまちます。免疫抑制剤を使っている間は、細菌やウイルスに対して抵抗力がなくなるからです。

     では、このような免疫力を他人や他国、他宗教、他イデオロギーに対して働かせたらどうなるでしょう?そうです、紛争や戦争が起きます。最も深刻な事例 は宗教間の争いですね。ここからは私の個人的な感想です。あの3つの宗教には同じ神様がいます。2600年程前にモーゼが、2000年程前にキリストが、1600 年程前にムハンマドが、それぞれ神の啓示を受けて人々を導きましたがずっと戦争しています。宗教には、戦争を止める力はないようですね。
     仏教はたぶん、哲学なのであまり争いません。全くないことはないですが。

    結論として言えることは、みんなが心に免疫抑制剤を持っていれば、そして適材適所につかえれば、戦争や紛争は無くなります。世界は平和になります。
    そう思いませんか?

  • 2019/03/13

    平成31年2月3日(日)神奈川県歯科医師会館での緩和ケア研修会の修了証が厚生労働省より交付されました。緩和ケアについても、ご質問やご相談がございましたら、お問い合わせください。

  • 2017/03/24

    平成28年9月22日(木)から平成29年1月15日(日)まで実習を含み、全6回の在宅歯科診療推進研修会が終了いたしました。
    素晴らしい講師陣の講義を体験できとても有意義な時間でした。これからの在宅診療に役に立てて行きたいですね。
    神奈川県歯科医師会より、研修会の修了証と在宅歯科診療相談医の表札頂きました。

  • 2016/11/28

    平成28年11月6日(日)の講演では昭和大学歯学部口腔衛生部門の弘中祥司教授のお話しが素晴らしかったです。
    現在、全国の病院数は平成28年1月で8471施設だそうですが、そのほとんどに歯科医師は不在です。なので、病院は無歯科医村と同じと考えられるという事でした。
     もし、各病院に歯科医師が2名づつ就職できたなら、患者様のQOLは必ず上がると思います。そうなるといいですね。
    医科の先生は口の中の事を勉強していないので、解らなくて当たり前です。もし、入院されるようなことがあって、お口の具合が悪いときは病院へも往診できます。担当の看護師さんに相談してみてください。

    肺炎で、発熱を繰り返して、なかなか治らない患者様は、口腔からの誤嚥だけだはなく、逆流性食道炎からの誤嚥が圧倒的に多いかもしれません。口腔ケアも重要ですが、胃の内容物や胃液、膵液がコントロールされていないと、肺炎が悪化してしまうそうです。便秘を治すことが逆流を軽減することにつながるそうです。 勉強になりました。

  • 2016/11/09

    平成28年10月23日(日)の講演では国立国際医療研究センター病院・リハビリテーション科医長の 藤谷順子先生のお話しが素晴らしかったです。
    お話の中から抜粋してかいていきます。

    1.ヒトは食べたものからできている。→食べたものからしかできていない。
    2.ややふっくら目の方が長寿である。
    3.まじめな人が低栄養になりやすい傾向がある。
    4.防衛体力の低下によって、やせてしまうと熱を出しやすくなり、低栄養になり、フレイルになりやすい。
    5.でもフレイルは治せるものである。
    6.だんだん動かなくなる。→だんだん食べなくなる。
    7.「最近、出かけなくなった」は低栄養の予備軍である。
    8.高齢者は3食タンパク質を食べないと足りなくなる。
    9.病気やケガの治りが悪い人は栄養状態の悪い人たちだった。

  • 2016/10/27

    平成28年10月2日(日)の講演では横浜市金沢区で耳鼻咽喉科を開業していらっしゃる河合 敏先生と、日本大学歯学部摂食機能療法学講座の植田 耕一郎教授のお話しが素晴らしかったですね。
    河合先生は、訪問診療を実践なさる先生で、VF(嚥下造影検査)やVE(嚥下内視鏡)を駆使して誤嚥の危険性を事前に検査し評価してくださいます。近くに連携できる耳鼻科の先生が欲しいですね。
    また、植田 耕一郎先生は、とても熱い先生でした。手軽に、私たち開業医にでもできる摂食嚥下機能の検査法や評価法、心構え、そして理念(情熱)を教えてくださいました。
    感謝しております。臨床に役立ててまいります。

  • 2016/10/07

    平成28年9月22日(木)秋分の日から全6回のカリキュラムで、在宅歯科医療推進研修会が
    神奈川県歯科医師会主催で行われることとなり、全カリキュラムを受講できることになりました。
    今回より、6回の在宅歯科医療推進研修会の内容についてお話しさせていただきます。
    初日は花田信弘先生(鶴見大学歯学部 探索歯学講座教授)の「白米が健康寿命を縮める」という著書がトピックでした。
    虫歯や歯周病は、バイオフィルム感染症であるため、ワクチンや抗生物質や抗体だけでは効かないそうです。では、どうしましょう?
    バイオフィルムはPMTC(専門的口腔ケア)で除去できます。定期検診が大切ですね。
    ①栄養 
    ②運動 
    ③休養 
    ④タバコ 
    ⑤アルコール 
    ⑥口腔ケア(歯の健康)
    これらが生活習慣病の根本療法につながるそうです。
    このうち①、②、⑥は出来そうですがその他は難しいでしょうか?

  • 2016/07/15
    診察写真

    平成28年7月13日(水)横須賀市医師会館にて横須賀の
    『2040年を考える会』の発起学習会に参加してまいりました。
    大変有意義な時間でした。
    平成27年度の人口20万人以上の全国の都市のなかで、最も自宅での看取り率が多かったのは横須賀だそうです。
    高齢化率が他の都市に比較して数年先を進んでいる横須賀はトップリーダーかもしれません。
    横須賀市在宅療養ガイドブック「最期までおうちで暮らそう」は市の窓口にあるそうです。
    参考になるかも知れませんね。

  • 2016/04/04
    診察写真

    歯周病の進行が心配な方にお知らせします。
    ジスロマックという抗菌剤を併用した歯石除去によってかなり
    歯周病の改善が可能になってきました!

    ご相談ください。

  • 2016/03/17

    「しろいにじの家」での研修会
    平成28年3月12日(土)午後1時から「しろいにじの家」での研修会に参加してまいりました。

    冒頭の15分くらいで「在宅・介護医療現場での歯科衛生士の役割」という題でお話しさせていただきました。

    その後、メインの日本訪問看護財団の佐藤美穂子先生の素晴らしい講演をお聞きして、慢性疾患いわゆる生活習慣病の予防が大切だと痛感いたしました。

    時間の関係で最後までお聞きできなかったことが残念です。
    診察写真

  • 2016/02/27

    歯科用の金属による金属アレルギーの問題が注目されています。
    原因がよく分からない手足の湿疹、背中や太もものの痒みなどの症状は金属アレルギーが原因かもしれません。
    心当たりのある方は、皮膚科にてパッチテストを受けられると原因が判明することがあります。
    テストを受けられて金属が原因と判ったならばお口の中をメタルフリー(金属の詰め物や被せ物をセラミックとプラスチックのハイブリッドの物に置き換えること)にすることで症状を軽減できるといわれています。
    お気軽にご相談ください。

  • 2016/02/06

    骨粗しょう症の薬(ビスフォスフォネート系薬剤)に注意!
    義歯(入れ歯)を装着されていらっしゃる方にお伝えしたいことがあります。
    数年前から、骨粗しょう症の薬(ビスフォスフォネート系薬剤)は顎骨壊死を起こす副作用が報告されていましたが、2・3年前から義歯の下の粘膜にも傷の治りが遅くなる症例が、散見されています。
    もし、予防的な投与の場合は、慎重に。 できれば、かかりつけ歯科医にご相談下さい。
    どうぞお気をつけ下さい。

  • 2016/01/26

    歯周病菌の1種がインフルエンザウイルスの感染を助長している可能性があるそうです。
    外出後は、うがいだけでなくお口のブラッシングでインフルエンザをしっかり予防したいですね!

  • 2015/12/19

    今日は、見当識障害の例についてお話します。
    80歳代の認知症のお母さま様と50歳代の娘さんが同居なさっていて、介護している情景を思い浮かべてください。

    ある日の夕方、今までごく普通に過ごしていましたが、突然、
    (母) 娘さんに向かって 「あなた、どちら様?そろそろ、夕飯の支度をしなくちゃいけないので帰ってください。」

    (娘) 「お母さん、何を言っているの?私はお母さんの娘でしょ。それにお母さんはご飯の支度はもう、出来ないじゃないの。」

    (母) 「私には、まだ子供はいませんよ。主人が帰ってくるまでに支度をしたいから。」

    (娘) 「何を言っているの、お母さん。お父さんは3年前に亡くなっていてお葬式挙げたじゃない。忘れちゃったの?」「もういい加減にして!」

    そして、お母さんは黙ってしまいました。
    こうなってしまいますと、話は支離滅裂ですね。
    なぜこういう話になるのでしょう。
    見当識障害がその原因になっているようです。
    お母さまの頭の中では、現在と過去の認識が出来ないので、時間や空間を飛び越えて、まるでタイムマシーンに乗ってしまったかのように、お父様と二人だけで過ごしていた頃に飛んで行ってしまっています。
    新婚の頃でしたら、もちろんまだ子供はいませんし、お父様はお勤めしていますから、夕方お腹を空かせて帰って来ますよね。
    お母さまは腕によりをかけて、お父様のために美味しいご飯を用意しておきたかった。ただそれだけなのです。
    お母さまの世界の中では、まったく矛盾はないのかも知れませんね。
    では、どのように対応したら良いのでしょう? お母さまの世界を理解して、合わせながら、「じゃあ、一緒に作りましょう。お手伝いさせて下さい。」そうして支度している間に、お母さまは穏やかな表情に戻っているのではないでしょうか。

  • 2015/11/23

    認知症の中核症状には
     ①記憶障害 
     ②見当識障害 
     ③理解判断力障害 
     ④実行機能障害
    の4つがあります。一つずつ見ていきましょう

    ① 記憶障害
    昨日の夕食に何を食べましたか?一昨日の朝は何だったでしょうか?これを忘れるのは、ただの物忘れで すが。食べたこと自体を忘れてしまったり、誰と食べたかを思い出せないのは、記憶障害と言えます。
     食後30分後に、「お食事まだ?」という事になるわけです。

    ② 見当識障害
    「見当識」とは年月・時間・場所・環境・対人認知など基本的な状況を把握することをいい、その能力が 障害されることをいいます。
      初期には、日付や時間の見当識が薄らぎ予定に合わせて準備が出来なくなり、進行によって季節や年次 の把握が困難になりやがて場所の見当識が低下して道に迷ったり自宅のトイレの場所が分からなくなった り、最終的には人物の誤認から息子を親の名前で呼ぶような症状が現れます。

    ③ 理解判断力障害
    考えるスピードが遅くなり、二つ以上の事柄が重なるとうまく処理できなくなります。
     また目に見えないメカニズムが理解できないので、家電、自動販売機、駅の自動改札、銀行のATMの操 作に戸惑ってしまうことがあります。

    ④ 実行機能障害
    わかりやすい例では、家事が出来なくなる事の様です。
     主婦の方は毎朝、人によって順序は違うかも知れませんが、まず、洗濯物を洗濯機に入れ、洗剤はいつも の、柔軟剤もお気に入りの物をセットしてスイッチを押します。
     洗濯が終わるまでの間に、掃除機をかけようとして、まずは居間からお台所やって、寝室かけて、その間 に今夜の食事のメニューを考えながら、冷蔵庫には何が有って何がないかを考え、後でお買い物にどこど このスーパーに行こうと考えていませんか?非常に高い知的機能を必要とするのですね。
     それが出来なくなってしまいます。物事を理論的に考える、順序立てて考える、状況を把握して行動に移 す思考判断力が障害されることを言います。

    認知症の症状がどの様な症状なのかを正しく理解することで、患者さまの心の世界の理解に繋がるのかなと思います。
    次回は見当識障害の1例についてお話しようと思います。

  • 2015/11/12

    平成27年9月6日(日)に私の母校でもある日本歯科大学(東京キャンパス:飯田橋)で、歯科と認知症という公開フォーラムが開催され、出席して来ました。
    診察写真
    まとめると、以上のようになりますが、新オレンジプランさえ知らなかったので、とても恥ずかしいです。
    要約しますと、長寿社会になって90歳を迎えると79%の人が認知症になる時代が来たのです。
    長生きできた結果です。悪いことでしょうか?もう、対岸の火事ではない。誰でも罹る病気なのです。
    だから、みんなが正しく認知症を理解して、みんなで一緒に支え合える社会を作って行こうという主旨でした。
    歯周病がやっぱり「悪」ですね。

    次回は、各論で、中核症状のお話をしましょう。

  • 2015/10/25

    今回はオーラルフレイル(口腔の虚弱)についてのお話②です。
    診察写真
    リテラシー:何か表現されたものを適切に理解、解釈して改めて表現する事。
    フレイル:弱さ、虚弱のことで高齢者が筋力や活動が低下している状態(日本老年医学会)
    サルコ・ロコモ:人間だれしもが加齢と供に心身機能が低下していくこと
    ロコモティブシンドローム:身体を動かすのに必要な器官に障害が起こり自分で移動する能力が低下して、要介護になる危険度が高い諸症状(日本整形外科学会)
    サルコ(サルコペニア):加齢による進行性および全身性の骨格筋量および骨格筋力の低下を特徴とする諸症状のこと
    上記の図は健康咀嚼指導士の認定研修会テキストからお借りしました。

    この図は左から右に「時間」が流れていると思ってください。
    上の横長の三角形はQOLが時間の経過とともに徐々に落ちていく可能性を表しています。
    下の逆向きの三角形は病気や薬が徐々に増えていく可能性を表しています。
    左下の生活の広がりからスタートします。心身機能の活動量の低下?心理(うつ)?口腔リテラシー(口腔への関心度)の低下?歯周病・齲蝕?歯の喪失。ここからオーラルフレイルに落ちていきます。
    歯の喪失を止められればオーラルフレイルに落ちないで済む可能性があるのです。
    義歯を外すことは、歯の喪失にほかならないのだと思います。
     皆様ご自身が、または高齢のご家族が入院を余儀なくされるとき、義歯を外さないよう病院側にお話ししてみてください。何か良い方法があるはずです。一緒に考えていきたいと思います。
    病院に往診も出来ます、不都合があればご相談ください。

    次回は認知症と歯科についてお話しします。

  • 2015/10/15

    オーラルフレイル【口腔の虚弱】
    今回は、オーラルフレイル(口腔の虚弱)についてのお話①です。
    現在、いつも車いすで通院中の85歳の女性の患者様なのですが、もともとワーファリンで抗凝固療法を受けている患者様でした。
    7月ごろピロリ菌が見つかったという事で、抗菌療法を受け、1週間お薬を飲み、次に、喉にカビが発生した(たぶんカンジダ菌の発生)との事で、また1週間抗菌療法を受けたそうです。
    結果としてワーファリンの作用が増強され全身に皮下出血が出て緊急入院となったとの事でした。
    最初の抗菌療法で菌交代現象が起きていたのかも知れませんが、問題はその後なのです。
    患者様は、上は総義歯で、下は1本だけご自分の歯があるだけで13本の義歯でしたが、しっかりお食事は出来ていて、嚥下(食べ物の飲み込み)も全く問題なかったのに、入院後すぐ義歯を外されて、きざみ食を2~3週間、3食とも与えられたそうです。
    自力で立てなくなり、危うく寝たきりになりそうな状態で、当院に来院されました。
    主訴は右下に残存した歯の痛みでした。義歯を外したままの2~3週間で口腔内のバランスは崩れ、下顎の義歯に不適合が出て、右下の歯が悲鳴を上げたのでした。
    投薬し、下顎義歯をリベースして、もう一度噛むための筋力と全身の筋力をつけましょうとお話して、お帰りいただきました。
    これは、歯科医師自身の問題でもあると思います。入院時不必要に義歯を外さないよう、病院側に理由をしっかりはなし、手に負えないならば歯科医師が介入すべきかと思います。寝たきりの患者様が増えていく原因の一端を見た気がしました。 次回はオーラルフレイルとはどんなとこか、お話します。

  • 2015/10/01

    健康咀嚼指導士認定研修会
    皆様、ご無沙汰しております。7,8,9月は講習会や公開フォーラム、研修会が立て込みまして、投稿が遅れました。
     8月22日(土)23日(日)の両日、東京医科歯科大学で日本咀嚼学会主催の第16回健康咀嚼指導士認定研修会が開催されました。
    同研修会に参加しまして、健康咀嚼指導士の認定を受けました。

    咀嚼は先天的に与えられた誰にでもできる機能ではありません。教育され習慣付けられた行為とされています。
    乳児期や幼児期
    正しい授乳や離乳を経て
    学童期
    正しい食習慣、食育を通じて健全な食習慣を確立し
    老年期
    口腔内をメンテナンスして齲蝕や歯周病を排除し、必要であれば義歯を装着し口腔機能を高いレベルに保ち、「虚弱」を排除し、健康長寿を達成する。

    全ての国民がこれらの知識と意識を有することが、 日本を健康長寿社会にするためには必要だと云われています。 健康咀嚼指導士はこれらの正しい知識を広める役割があるようです。

    次回はオーラルフレイルについてお話ししたいと思います。

  • 2015/06/01

    International Team for Implantology
    診察写真
    ITIコングレスジャパンに参加して来ました。 5月9日(土)10日(日)の両日、新宿京王プラザにてITI(International Team for Implantology)の全国的な研修会に参加して来ました。
    インプラントの最先端技術のクオリティーやスキルは非常に高くなってきます。
    日々の研鑽が求められていますね。 でも、本当に大切なのは、歯を無くさない事です。
    欠損にならなければインプラントも必要ありません。

  • 2015/03/22

    診察写真
    毎日のお口の中の変化は、ご自分で感じ取る事って難しいですね。
    何か事が起こってから気付くことが多いようです。
    早めに身体が教えてくれるといいのですが、けっこう歯肉や口の中の粘膜は我慢強いのでギリギリまで教えてくれません
    お口の中の変化を早めに見つけたいですね。
    定期検診でチェックしてみましょう。全身的な疲労度や免疫力の低下などもお口の中に表れてきます。
    ネットで予約できます、どうぞ、お気軽にお越しください。

  • 2014/11/28

    この話になると、耳の痛い方もいらっしゃると思いますが、あえてお話しをしますね。
    ニコチンの薬理作用によって血管は収縮します。 喫煙によって口腔粘膜はダイレクトにニコチンに触れます。粘膜下の毛細血管は収縮して血行障害を起こし、新陳代謝はダウンして免疫力を低下させてしまいます。 歯周病の増悪を促進してしまいます。 歯周病は糖尿病の進行を促進する事が証明されています。また、脂肪肝が肝炎に進行する事にも関与しています。口腔内の免疫力の低下は、全身疾患の増悪につながってしまいそうです。改めて、禁煙をお勧めします。

  • 2014/11/05

    インプラントによる欠損修復の意義について
    診察写真
    やむなく欠損してしまった部位は、通常固定性のブリッジか、義歯(取り外しの必要な入れ歯)になってしまいます。
    例えば、下の奥から2番目の歯(第1大臼歯:だいきゅうし)が欠損し、その前後の歯を削って被せものをして、全体で3本分のブリッジをいれたとします。
    右の写真の様に、歯は3本分ですが歯根は2本ですね。
    つまり2本で3本分の仕事をさせられる事になります。今までの1.5倍の負担を強いられる事になります。
    このまま5年-10年と経過すると、必ずではありませんが土台になっている歯に問題(虫歯や歯周病)が起こる可能性が高まってしまいます。

    では、インプラントの場合はどうでしょう。欠損した部位にインプラントを植立し、骨と固定出来たら土台を立てて歯を被せます。これで終わりです。
    一切隣接した歯には触れません。もちろん削りませんし、負担も掛けません。 
    むしろ、その他の残存している歯を楽にさせることが出来ます。5年-10年経っても問題を起こす可能性は上がらないと思います。この方法を採る限り、残っているご自分の歯を減らす可能性を最小限に抑えることが出来ます。 これがインプラントの最大の特徴だと云われています。
    診察写真

  • 2014/10/24

    器質的口腔ケアと機能的口腔ケアについて
    「口腔ケア」とは、「お口のお手入れ」のことです。
    お口はきちんと手入れをすればその努力の分だけ効果が表れます。丁寧に、急がず口腔ケアを続けていくことがお口をきれいにする何よりの近道です。
    器質的口腔ケアとは、「お口の中をお掃除して清潔に保つ」ためのケアです。 「歯磨き」という言葉がありますが、お口の中の汚れは歯についているものだけではありません。ほほの内側や歯ぐき、舌にも同じように汚れは付着します。 その中には、多くの細菌が繁殖しています。細菌の繁殖を防ぐために、お口の中の歯垢や食べかすをきれいに取り除く必要があります。
    そして、お口の汚れをきれいに取り除く器質的口腔ケアと並行して行うのが次の「機能的口腔ケア」です。 機能的口腔ケアとは、「お口の機能を回復させ、維持・向上する」ためのケアです。
    口腔機能とは主に、噛む、飲み込む、話す、笑うなどのお口の働きのことを言い、お口の筋肉がスムーズに働かなくては、思い通りにいきません。ご自分のお口から美味しく召し上がることや、親しい方との会話を楽しむことは口腔機能が維持できているからこそ、出来ることですね。 身体のリハビリがあるように、お口にもリハビリは必要です。お口のリハビリティションをすることで、筋肉や脳が刺激されて失われていた口腔機能が回復することもあります。

  • 2014/10/14

     あれは、3年ほど前の事でした。ある患者様が新患で来院されました。20代後半ぐらいの青年で作業服を着ていらしたので、建築関係のお仕事かな?と思いながら、お話を聞き始めました。
    そしてお口の中を拝見して、ちょっと驚きました。健康で元気そうな青年なのに、下の前歯の裏側に非常に大量の歯石が付着していたのです。年齢から言っても通常考えられない量でした。
    レントゲンを撮り、歯周検査をし、歯石をざっと除去して、これからの治療計画についてお話しようと、カルテをもう一度見直しましたところ。お住まいは、福島県でした。そうです、東日本大震災の被災者の方だったのです。
    きっと、とても辛い避難生活を避難所の環境の中で送られていたのだろうと察せられました。精神的にも、過酷な状況に置かれていたに違いないと思われました。
    患者様は何も語られませんでしたが、もしかすると、とても悲しい事があったのかもしれません。私には痛いほど感じられました。
    あの歯石の量は、口腔ケアができない状況だったことと、ストレスが口腔環境を悪くすることの現れなのだと思われます。
    避難所生活には、口腔ケアがとても重要であると思い知らされました。その後、その患者様のお口の中はすっかりきれいになられて、元気を少しだけ?取り戻し、帰郷されたのだと思います。

    前回の図は、エアーウエイ(空気の通り道)とフードウエイ(食べ物の通り道)の交叉する様子が示されています。この交差点の交通整理が滞ると誤嚥が生じます。お気をつけ下さい。

  • 2014/10/08

    診察写真
    誤嚥(ごえん)とは、誤った嚥下ことです。つまり、食道ではなく気管に気体以外のものを落とし込んでしまうことです。
    どなたでも経験されることは、唾液を気管に落としてしまい咳き込んでしまう事ですね。むせてしまいますね。この咳をすることが誤嚥を未然に防いでいます。
    これを、喀出反射(かくしゅつはんしゃ)といいます。
    そうです、意識して行ってはいないのです。咳払いは意識してできます。何かが喉に詰まった時、正しい嚥下にリセットしています。
    では、何かが喉に詰まりそうなことを感じられなかったら、どうなるのでしょう?喉の奥の感覚が鈍化したら咳払いは出来ませんし喀出反射も起こりません。それを不顕性誤嚥(ふけんせいごえん)といいます。脳卒中の患者様の後遺症としておこりやすいです。 そして、お口の中には肺炎球菌等の菌が住んでいます。もし、たくさんの細菌が唾液の中にいたら、肺の中に入り込み増殖します。
    抵抗力が落ちていると誤嚥性肺炎を起こす可能性が高くなります。多くの寝たきりの高齢者の方にこの誤嚥性肺炎を起こす可能性が高いのです。
    普段からお口の中を清潔に保てれば、その危険性を下げ、免疫力を上げることができます。毎日の口腔ケアがとても大切だとおもいます。

  • 2014/10/02

    嚥下(えんげ)という言葉、普段はあまり聞かないかもしれません。
    簡単に言えば食べ物を気管ではなく、食道に落とし込むことです。かえって分かりにくいかも知れませんが、空気も食物も同じ口から入ってきます。酸素は常時必要なので気管は、開きっぱなしです。そのまま食物を落とし込むと気管に入ってしまい窒息してしまいます。
    なぜ、普段は窒息せずに済んでいるのでしょう?それは、嚥下する時は気管に蓋をしているからです。
    この蓋を、喉頭蓋(こうとうがい)といいます。喉頭蓋は、反射によってその動きをコントロールされています。その反射は、脳内の嚥下中枢によってプログラミングされています。
    つまり、脳内に障害(脳梗塞、脳内出血など)が起きると、嚥下中枢が不調になり上手く蓋ができなくなる事(誤嚥)があります。これを嚥下障害と言います。次回は誤嚥についてお話ししましょう。

  • 2014/09/10

    歯科治療は予防処置
    当地に歯科医院を開業させていただいたのは1986年で、 歯科大学を卒業したのは1980年でした。近頃思うのは、歯科治療は予防処置の連続なのでは、ということです。 虫歯を早期に見つけて小さいうちに処置する、でも削ってしまったエナメル質や象牙質は自己再生しません。
    予防が大切だと思います。
    歯周病も、原因である歯周病菌を口腔内から消し去ることはできません。できるだけ進行させない様に予防に努めることになります。

    歯科治療は予防処置
    当地に歯科医院を開業させていただいたのは1986年で、 歯科大学を卒業したのは1980年でした。近頃思うのは、歯科治療は予防処置の連続なのでは、ということです。 虫歯を早期に見つけて小さいうちに処置する、でも削ってしまったエナメル質や象牙質は自己再生しません。
    予防が大切だと思います。
    歯周病も、原因である歯周病菌を口腔内から消し去ることはできません。できるだけ進行させない様に予防に努めることになります。

    欠損修復も予防処置の一つ
    頑張って予防や治療してきても残念ながら歯を失ってしまった場合にはそれ以上、欠損を増やさない様に、出来るだけ早期に修復することが大切です。
    一本歯を失うとその歯が担っていた仕事(咬んだり、かみ合わせて身体のバランスをとったり、食べ物を安全に飲み込んだり、発音をしたり、顔の下半 分の長さを保ったり、その他いろいろ)を、その隣の歯や反対側の歯に強いることになります。結果として残った歯の仕事量は増えていくことになります。
    それが、次の欠損を生む原因にならない様、予防策として欠損修復を行います。

    歯周病と全身疾患
    とくに歯周病は糖尿病の合併症であるとされています。
    血糖値が高いままであると歯周病は確実に進行します、歯槽骨の吸収が進行してしまうと歯を失う確率が何倍にも高くなってしまいます。
    そして、その欠損が次の欠損を生む悪循環に落ちいってしまいます。
    悪循環は口腔内に止まりません。全身に及ぶことになります。
    お口の中には歯周病菌や虫歯菌の他にも、ピロリ菌、肺炎菌、心筋梗塞の部位にいる菌、糖尿病を介して血管をもろく する菌などが住んでいる事が知られて来ました。

    ブラッシングの理由
    口腔ケア(お口の中をきれいに保つこと)がこの悪循環を断ち切ってくれるはずです。
    要介護状態の重症度も歯の欠損歯数と相関する傾向があるようです。無歯顎に近づく程寝たきりのお体にならないためにも毎日のブラッシングが大事です。
    患者様が将来全身疾患や、要介護状態にならい様お手伝いのおもいでブラッシングをさせていただいております。
    これからも皆様と共に頑張りたいと思っております。どうぞよろしくお願いします。

    骨粗しょう症の予防や治療を受けていられる患者様へ
    内服や注射剤でビスフォスフォネート系薬剤(内服薬:アクトネル、ベネット、ボナロン、リカルボン等、注射剤:アレディア、ゾメタ、プラリア、ランマーク等)の投薬を受けていらっしゃると、 顎骨壊死という副作用が出ることがあるという報告は以前からあったのですが、最新の日本補綴歯科学会(にほんほてつしかがっかい)誌での報告では、義歯の調整が長期化する傾向が見られるとのことでした。
    通常より丁寧な調整治療が必要かも知れません。ご相談下さい。
    骨代謝に関わる細胞には、増骨細胞と破骨細胞がその主体となっています。 増骨細胞はその名の通り骨細胞を増やす細胞であり、破骨細胞は古くなった骨細胞を破壊吸収するために働く細胞です。両方共に必要な細胞なのですが、ビスフォスフォネート系薬剤はこのうちの破骨細胞のみ不活性化させることで骨密度上げる作用を有する様です。このように、正常な骨代謝に影響を与えることが副作用の原因のようですね。その作用が顎堤粘膜(歯ぐき)にも影響していると考えられます。

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